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2016-12-14

頑固親父の優しさが寂しくて

今日はAさんより、頑固だったお父さんのお話しです。
頑固な故に素直になれず、子供たちもそれに気づかずという、なんだか切ないものです。でも、世のお父さんはみんなこんな感じかもしれないですね。つくづく思いました。ありがとうございました。


うちの父親はいわゆる頑固親父でした。
逆に母親は良妻賢母という感じで、ある意味すごくお似合いの夫婦だったと思います。

私は真ん中で、上に兄と下には弟がいますが全員が独立した後は元々の家に夫婦で暮らしていました。

悪い人では無いものの、頑固で無口な父親が苦手だった私はあまり実家には寄らず、時々母を誘ってランチに行ったりしていました。

そんな中、父親が亡くなりました。

私達子どもには伝えないでほしいという本人の意思だったそうでギリギリになって知らされたのですが、癌と戦っていたそうです。

見つかった時点でかなり進行していて手術も出来ず、家で最後を迎えるために準備をしていたのだとか。

そろそろ長くないと聞かされて家に行ったら鬼のようにがっしりした体型だった父がすっかり痩せ細ってしまったのがとても見ていられませんでした。

それからすぐに亡くなってしまったのですが、丁寧な遺言書が出てきました。
おまけに相続の内容も私達子どもがびっくりするほどの大金です。生命保険も非常に高額でした。

母が言うには、父は頑固で無口だけれど私達子どもが可愛くて、でも恥ずかしくて可愛がれなくて。

そんな中、せめてたっぷりお金を残してやろうと頑張ってくれていたそうです。

これだけお金があるなら家をバリアフリーにしたら良かったのにと思ったのですが、私達に少しでもお金を残すためにと父が拒んだと聞いて涙が流れました。
古い家で家庭菜園をやる両親がいて、食事も野菜ばっかり。我が家は貧乏なのかと思っていました。

でも、三人全員大学も出してもらいましたし部活のユニフォームやらのお金もいつだってすぐに出してくれました。

わがままを言えばおもちゃも買ってくれて、外食だってしてくれて。

今思い返すとあんなに父は優しかったはずなのに、どうしてそれに気づけなかったのだろうと寂しい気持ちでいっぱいです。

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※ブログの記事は、遺品整理、生前整理等に関する体験談を公募して書いて頂いたものです。当事務所のお客様の声ではありません。
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