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2016-10-14

家庭を捨てた父からの贈り物

今日はfさんから、長らく離れていた父が思わぬ形でプレゼントをくれたというお話です。相続って、こんな形もあるんだなと感心しました。ありがとうございました。


私の父は、私が子どもの頃に家を出ていき、それ以来私は母に育てられました。

当時母は家族を捨てた父を憎み、泣きながら父の映った写真を破り捨てている光景が、今でも目に焼き付いています。

その後私が成人してから父と、その当時の父の家族と交流するようになりました。

社会人になり、私も結婚を意識するようになりましたが、困ったことに貯金をまったくしていなかったため、結婚資金がないという状態でした。

そんなときに父が交通事故に遭って意識不明の重体になったという報せを聞きました。

父はお金にだらしない人間で、母と一緒だった頃から借金を繰り返していました。

もし多額の借金を抱えたまま亡くなったら、実子である私がその負債を相続することになってしまうと言うのです。

それを避けるためには相続放棄しかないということで、当時の父の奥さんの知人が法律に詳しいということで、委任状のようなものを書いて渡しました。

間もなく父は亡くなりましたが、保険金から借金の総額を差し引いても、まだかなりの金額が残っていたということでした。

その委任した人は善人で、そのことをきちんと伝えてくれ、私の他に異母兄弟が4人ほどいましたが、私もまとまった金額を相続できることになりました。

結婚資金には十分な額で、その後間もなく、無事に結婚することができました。

私と母を捨てた父でしたが、最期には私に、遺産で結婚資金を贈ってくれることになったのです。とても偶然とは思えませんでした。

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