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2019-09-02

遺品整理は過去へのタイムスリップ

今日はMさんより、喧嘩ばかりしていたお母さんのお話です。
娘さんは喧嘩ばかりと書いていますが、お母さんは常に娘さんのことだけを考えていたとのことで、どこの親も凄いなと感心させられます。
ありがとうございました。


数年前実家の母が亡くなり 父が兄の家に同居することになって 実家を整理することになりました。

最近テレビなどで「遺品整理」については報道されていて 覚悟はしていましたが とうとうその時がやってきたかというのが実感です。

でも正直なところ 私はしばらく実家には一人でいけませんでした。
なんだか一人でそこへ行くと 母や父がまだそこに普通にいて「お帰りなさい。」と玄関に出てくるような気がしたからです。
それはそれで嬉しいとも言えますが あまりにリアルにそう感じるものですから いつも兄や夫に付き合ってもらっていました。

実家は古い一戸建てです。遺品整理をした人達がよく言うように やはり物で溢れていました。
「どうしてこんな物を取っておいたの」と思われる物で一杯でした。

それを ひとつひとつ片付けていると 父や母の日々の暮らしがまた脳裏によみがえってきて 私はほとんど泣きながら片付けていたように思います。

そんな中で 一番私の心を打ったのは 母の家計簿でした。
こんなものをつけるタイプではなかったので ちょっとビックリしたのですが 毎日きちんと細かく記録されていて そのノートの端には日記のような走り書きも読むことができました。

一緒にいる頃 私と母はいつも喧嘩ばかりしていたのですが その日記に書かれている言葉は 娘の私のことがほとんどだったのです。
「私のことなんか全く分かっていないくせに」と暴言を吐いていた私はこんなに母に想ってもらっていたのだと思うと今更ながら酷い娘だった事を反省するばかりでした。

それから何とか兄弟達と実家を片付け 最終的には残った家具類など込みで不動産会社に売却することになりました。
それは私にとっては 過去へのタイムスリップをした日々だったと思っています。

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※ブログの記事は、遺品整理、生前整理等に関する体験談を公募して書いて頂いたものです。当事務所のお客様の声ではありません。
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