思いがけなく時間がかかった遺品整理

今日はお母様の遺品整理で、自分の幼いころの写真が見つかり大切な時間を過ごしたNさんから頂きました。ありがとうございます。
母が昨年に亡くなって、同居はしていませんでしたが、久しぶりに田舎に帰って、子供二人で遺品整理をしました。
他の人から「時間がかかるよ!」と言われていましたが、やはり思っていたよりは時間がかかって、まる2日間かかりました。
衣類や日常に使う道具はそれほど時間はかかりませんでしたが、写真やアルバム、手紙や葉書などが出てくると、思わず見入ったり読んだりしてしまいました。
一方が黙々と整理していると、他方が「ねえ、ねえ、これこれ!こんなのが出てきたよ!」と言われてそれを見ると、もうそのことで、作業が中断してしまいます。
母の写真や私達子供の幼い頃の写真が出てきたりすると、それで昔を思い出し、思わず話しこんでしまいます。
複数で遺品整理をした場合は、共通の話題の物があると思いがけなく時間が過ぎてしまいますね。
また、お互いが贈った母の日や誕生日の祝いの品が、使わずに大事に保管されている物もありました。
もっと、母が使える日常的な物が良かったかな・・・と少し悲しくもあり、いまさらながら反省もしました。
私の母は3年前から認知症になっていました。
認知症の病気になる前は、整理好きで服装にも気を使うほうでしたが、認知症になってからは人が変わったみたいになりました。
遺品整理をしていても、それは良く分かりました。
3年ほど使ってないものは、きちんと整理されていましたが、ここ最近の普段に使う頻度の高いものは整理されずに乱雑になっていました。
買ったのを忘れたのでしょうか、同じものが違う場所から何個も出てきたりもしました。
田舎の家でしたので家は広く、部屋は8部屋ありましたが、晩年の母はほとんど1部屋しか使っていませんでした。
それ以外の部屋は、ほとんど3年前の状態のままで残っていました。
やはり認知症という病気は恐ろしい病気ですね。
私は頭も身体も健康な今のうちに、生前整理をしておこうと思います。